世界経済にアクシデント ギリシャ期限切れで米がG7に警告 [経済]
[ドレスデン(ドイツ) 29日 ロイター]
- 主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、
ギリシャ問題に関心が集まった。
米国は29日、ギリシャ支援協議が
6月の期限までに合意に至らなければ、
世界経済に「アクシデント」が起こる可能性を指摘した。
ドイツは、局面打開の兆候はないとの見方を示した。
ルー米財務長官は、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合の
世界的な安定リスクを過小評価しないよう繰り返し訴えた。
ルー氏は記者団に「世界でこれまで以上に安定や
確実性が求められるときに、
強い不透明感が存在する」と述べた。
ルー氏は残された時間は貴重と指摘。
「1月以降の状況を顧みると、
あまりにも多くの時間が非生産的に費やされた」と話した。
そのうえで、ギリシャ支援協議について、
同国が融資返済期限を迎える前に先ず大枠で合意し、
その後に詳細を詰める必要があると訴え、
「期限がいつであれ、前日か前々日まで待つのは、
アクシデントを招くだけだ」と語った。
ショイブレ独財務相は、事態打開の兆候はなく、
ギリシャ当局者が示す前向きな見通しは、
協議に反映されていないと述べた。
フランスのサパン財務相は記者団に、
ギリシャがユーロ圏を離脱するシナリオは存在しないと述べた。
ギリシャ問題以外では、カナダやドイツが
経済成長を再び実現させる最善策として、
財政赤字の削減に注力するよう各国に改めて呼び掛けた。
一方、米国は、主要国は成長下支えやデフレ回避に向け、
財政政策の活用を検討すべきと訴えた。
元記事
http://news.infoseek.co.jp/article/29reutersJAPAN_KBN0OE21Z/